東北地方太平洋沖地震

あの時は事務所にいて何かに捕まらないと立ってられないくらいの揺れだった。
長く長く揺れ、これは現実なのかと疑いたくなった。
酔いそうな揺れだった。


壁にひびが入ったり非常階段の外壁が崩れてたりと恐ろしい光景も目にした。
道路では救急車や警察車両がサイレンを鳴らしている。


現実味の無いまま現実だと受け入れてる自分がいた。
被害の酷さは映像を見るまで知る由も無かった。


線路の上を歩き6時間ほど歩いて帰った。
不思議と疲れは無かったが言葉を失うニュース映像を見た。


街が無くなる、きれいに遠くまで見えるなんて。
車が子供がお風呂で遊んでるように浮かんでいる。
船が沖で横たわっている。


ニュースを付けっぱなしで浅い眠りについた。